前回我が子に木製スプーンが好きな理由を尋ねました。

このスプーンなんだかちょっとガサガサするー。どうにかしてー。

くま太の好きな木製スプーン。
塗装が剥がれてガサガサするみたい。
新しいのに変えるのはなんだかもったいないし…どうしよう。
木のスプーンなどの木製カトラリーや、木製食器は塗装方法が異なり、メンテナンスの必要性も異なります。
今回は、木製スプーンを長持ちさせるために木製食器のメンテナンス方法と、長持ちさせる秘訣についてお話しします。
木製食器のメンテナンス方法

木製食器には塗装方法により、メンテナンスが必要なものと、必要でないものがあります。
木製食器の塗装方法
木製食器の塗装は主に「 ウレタン塗装 」 「 ラッカー塗装 」 「 オイル塗装 」が一般的となります。
特徴は下記の通りです。
ウレタン塗装
- 塗膜を張るタイプと浸透させるタイプの2種類ある。
- どちらのタイプも表面に塗膜を作るため、水や汚れを弾く。
- 塗膜を張るタイプは、表面がつるつるしている。
- 浸透タイプの場合は、浸透させふき取る塗装となるため、表面はつるつるとしておらず木本来の質感となる。
- メンテナンス/不要
ラッカー塗装
- 輸入品に多く使われている。
- 木の表面に塗膜を張り、水や汚れを弾く。
- ウレタン塗装と比べ、耐久性が低く、熱に弱い。
- メンテナンス/ほぼ不要
オイル塗装
- ウレタン塗装に比べ耐久性に欠ける。
- 表面から、内部に浸透させる塗装となる。
- オイルは食用油を使用するため安心。
- メンテナンス/必須
上のように、ウレタン塗装やラッカー塗装は、表面に膜を作る塗装となるため、水や汚れを弾きます。
お店で購入する多くの木製スプーンや木製食器は、ラッカー塗装化ウレタン塗装の為、メンテナンスも基本的に不要となり、お気軽にご利用いただけます。
しかし、オイル塗装仕上げの場合は、使用しているうちにオイルが剥げてきてしまうため、メンテナンスが必要となります。

無塗装のものもあるよ。
無塗装のものは、使う前に一度水に漬けすぐ引き上げ、乾いた布でふき取ってから使うと水分が浸透して汚れが染み込みにくくなるよ。

くま太の愛用スプーンはオイル仕上げの木製スプーンだわ。
オイル仕上げの時のメンテナンス方法ってどうするのかしら?
オイル塗装のメンテナンス方法
食用油でのメンテナンス

オイル塗装がはがれてしまった木製食器は食用油でメンテナンスが可能です。
代表的なオイルは、オリーブオイル・くるみ油・アマニ油・えごま油などになります。
その中でも、えごま油やくるみ油は乾きやすい性質の油となるためオススメです。
メンテナンス方法
木製食器にオイルをたらし馴染ませる。
ペーパータオルなどを使用し、馴染ませたオイルをしっかりとふき取る。
※ふき取りが甘いと、べたつく原因となります。ご注意ください。
紙やすりでのメンテナンス

特にガサつきがひどい場合は、オイルメンテナンスを行う前にサンドペーパーで気になる箇所を磨いていきましょう。
メンテナンス方法
- 320番を使用し、ザラつきを整える。
- 1000番を使用し、つるつるに仕上げる。
サンドペーパーは、目が粗いものから細かいものまでたくさん種類がありますが、荒い目の番手を使用し、大まかに表面を整えた後、細かい目のもので仕上げるのがオススメです。
紙やすりでのメンテナンスの後、オイルメンテナンスを行いましょう。

早速、サンドペーパーとえごま油を買ってこなくちゃ。
木製食器を長持ちさせる秘訣
木製食器を長持ちさせる秘訣。
それは、日々のお手入れにあります!
お気に入りのアイテムを長く使いたいのは当たり前のこと。
毎日のお手入れ方法を見直していただくだけで、木製カトラリー・木製食器は永く愛用していただけます。
食器の洗い方

先ずは食器の洗い方です。特別な洗い方は必要ありません!
中性洗剤をスポンジにつけ、やさしく洗っていただくだけで大丈夫です。
たわしや磨き粉などを使用してゴシゴシ洗ってしますと、表面に傷がついてしまいます。
やさしくやさしく洗った後は、必ず水分をふき取りしっかり乾かしましょう!
ご注意
食洗機の使用・木製食器の付け置きはお勧めできません。
食洗機使用の場合は、急激な温度・湿度の変化により、変形やひび割れ等の原因となる恐れがあります。
※商品によっては食洗機が使用可能な商品もございます。取扱説明書をよくご確認の上ご利用ください。
また、木製食器の付け置きなど、長時間水にさらすことはお控えください。
なぜかというと、長時間水にさらしてしまうと、カビが生えやすくなってしまうためです。
使用後、すぐに洗えば、付け置きの必要もなく汚れがこびりつくこともありません。

くま太が使ったら、すぐに洗うことを習慣付けておけば大丈夫よね。
保管の仕方

十分に乾燥をさせたら、風通しがよく直射日光の当たらない場所で保管しましょう。
風通しが悪く、密閉された場所に保管してしまうと、湿度や温度、環境によってはカビが生えやすくなってしまいます。
また、直射日光の当たる場所では、変形・変色してしまう恐れがあります。
必ず、風通しがよく、日に当たらない場所で保管をしましょう。
まとめ
木製食器の塗装方法は、主に ” ウレタン塗装・ラッカー塗装・オイル塗装 “ の3つがあります。
ウレタン塗装とラッカー塗装はメンテナンスの必要はありませんが、オイル塗装はメンテナンスの必要があります。
メンテナンス方法は、食用油を浸しふき取る方法と、がさつきがひどい場合はペーパーでのやすり掛けが必要となります。
木製食器やカトラリーは、
優しく洗い
良く乾かし
風通しの良い直射日光の当たらない場所での保管
が長持ちさせる秘訣となります。
ご愛用中の木製アイテムを長持ちさせたいときに、お役立ていただければ幸いです。

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