色々な木材を使用するプロが答える！DIYでも使われていることの多い間伐材。そもそも間伐って何？どんな材料なの？

林業に携わっている方はもちろんのこと、DIYをされたことのある方や、環境問題に興味をお持ちの方は一度は耳にしたことがあるかと思います。

そもそも間伐とは何か…。どうして間伐が必要なのか…。

今回は、間伐について説明していきたいと思います。

間伐とは

そもそも間伐とは、杉や檜ひのきなどが植わっている人工林で、樹木の生育を促すために伐採する作業のことを指します。

適切に間伐を行うことで、木と木の間に適度な空間を作り、お互いの木がよりよく育つ環境を整えていきます。

そうすることで、杉や檜などを良い材木として成長させることができます。

そのため、間伐は良い材木として成長するために欠かせない作業となります。

それだけでなく、植林した後、適正な間伐が行われないと、土砂崩れなどの災害を引き起こしてしまう可能性もあり、山の環境を守るためにも大切な役割があります。

間伐をしないとどうなるの？

間伐をしない人工林には、木が密集して生えてしまいます。

密集しては生えているため、お互いで生育を邪魔しあい、まっすぐに育つこともできません。

まっすぐに育つことができないだけでなく、密集して生えているため太陽の光を遮り、太陽光が地面に届かなくなってしまいます。

その為、太陽光が十分地面に届かず、日影が増え、土の栄養がなくなってしまい、生育が遅くなってしまうこともあります。

やせ細った木や曲がった木は風や雪に弱く、良質な木材とはなれないのです。

それだけでなく、栄養の足りない土には杉や檜以外の草木が生えず、やせた山となってしまいます。

そのような環境の悪い山は、水はけも悪く、雨が降ると地すべりや土砂災害などが起きやすく危険性が高まってしまいます。

そのため、間伐は森林を守るためのとても大事な作業工程だといえるでしょう。

間伐材とは

その名の通り、間伐の際に伐採した木材のことです。

何に使われているの？

間伐材の中で良質なものは、無垢の建築材として利用されています。

また、小片にカットし改めて集成材として加工され、木材として再利用されることもあります。

この他にも木材チップ・おがくずなどの原材料として再利用する方法が年々増えてきています。

まとめ

今回は間伐についてお話しさせて頂きました。

間伐とは、杉や檜ひのきなどが植わっている人工林で、樹木の生育を促すために伐採する作業のことを指します。

間伐が適切に行われないと、山の環境は悪くなってしまい、地すべりや土砂災害などが起きやすく危険性が高まってしまいます。

間伐は森林を守るためのとても大事な作業工程なのです。

そんな間伐の際、採取された材（間伐材）は、無垢の建具材や集成材としてだけでなく、近年では木材チップやおが屑などの原材料としても再利用されています。

間伐材が有効利用されることで、適切な間伐が行われ、森林の環境が守られることを願っています。